コラム
モニター調査とは?メリット・デメリットを解説!
売れる商品開発や効果的なマーケティング施策を実現するためには、市場の実態や顧客の生の声を正確に把握することが不可欠です。特定の対象者からデータを収集する「モニター調査」は、担当者の主観に頼らない客観的な裏付けを得るための強力な手段であり、精度の高い意思決定を可能にします。
本記事では、モニター調査の基礎知識から、種類による使い分け、メリット・デメリット、そして具体的な実施手順までを網羅的に解説します。市場調査のやり方や、自社顧客の声をビジネスに活用する方法に課題をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
1. モニター調査とは何か

モニター調査とは、特定の条件に合致した対象者(モニター)に対して、アンケートやインタビュー、商品試用などを依頼し、その意見や感想、実態などのデータを収集する調査手法の総称です。
従来、この分野は「マーケットリサーチ(市場調査)」と呼ばれ、専門の調査会社に依頼して、調査会社が抱える匿名性の高いアンケートモニターに対して調査を行うのが一般的でした。しかし、デジタル技術の浸透により、企業が自社の顧客(1st Party Data)に対して直接かつ手軽に調査を行える「セルフ型アンケートプラットフォーム」や「リサーチの内製化」が進んでいます。
モニター調査を実施する目的は多岐にわたりますが、主に「顧客体験(CX)の把握」「市場のトレンド分析」「新商品・サービスの受容性確認」などが挙げられます。得られたデータは、商品開発、プロモーション戦略の立案、既存サービスの改善など、企業の意思決定における重要な根拠となります。
市場におけるモニター調査の立ち位置
近年の調査市場は「インサイト産業」とも呼ばれ、単なるデータ収集にとどまらず、深い顧客理解(インサイト)の導出が求められています。これに伴い、調査手法も多様化しており、企業内フィードバックシステムやソーシャルリスニング、そして自社顧客をモニター化する手法など、テクノロジーを活用した新しいアプローチが登場しています。
2. モニター調査の種類

モニター調査と一口に言っても、その手法や対象者によって分類が異なります。目的に応じて最適な手法を選択することが、調査成功の鍵となります。ここでは、情報を整理するために表形式で解説します。
調査手法による分類(定量調査と定性調査)
| 分類 | 概要 | 具体的な手法例 | 適した目的 |
| 定量調査 | 数値化できるデータを大量に集め、統計的に分析する調査手法です。全体の傾向や割合を把握するのに適しています。 | ・Webアンケート・会場調査(CLT)・ホームユーステスト(HUT) | ・市場実態の把握・ブランド認知度の測定・仮説の検証・顧客満足度のスコア化 |
| 定性調査 | 対象者の言葉、行動、感情など、数値化できない詳細なデータを収集する手法です。「なぜそう思うのか」という理由や背景を深掘りします。 | ・グループインタビュー・デプスインタビュー(1対1)・行動観察調査・オンラインインタビュー | ・顧客インサイトの発掘・仮説の構築・ペルソナの作成・ユーザー体験(UX)の改善 |
近年のトレンドとして、これら双方をクイックに実施できる環境が求められています。例えば、Webアンケートで定量的な傾向を掴んだ後、気になった回答者をセグメントして即座にオンラインインタビューを行うといった、定量・定性のハイブリッドな調査が増加しています。
モニターの属性による分類(外部モニターと自社モニター)
調査対象となる「誰に聞くか」という観点も非常に重要です。
| モニターの種類 | 概要 | 特徴 |
| 一般モニター(外部パネル) | 調査会社等が保有する大規模なアンケート会員。自社との接点がない層も含みます。 | ・市場全体との比較が可能・競合他社の利用者調査が可能・認知拡大前の潜在層へのアプローチに適している・2,800万人規模のパネルなどが利用可能 |
| 自社モニター(1st Party Data) | 企業の会員ID等に紐づく、自社サービスや商品の利用者。 | ・実際の購買履歴や利用状況に基づいた深い分析が可能・顧客ロイヤリティの向上に繋がる・アンケート結果をCRMデータとして蓄積・活用できる・コストを抑えて継続的な調査が可能 |
従来は外部パネルを利用した調査が主流でしたが、現在は個人情報保護の観点や、より具体的な改善アクションに繋げるために、自社保有データ(1st Party Data)を活用した自社モニター調査への注目が集まっています。
3. モニター調査のメリット・デメリット

モニター調査を実施する際には、その利点だけでなく、課題点もしっかりと理解しておく必要があります。ここでは、メリットとデメリットを対比させて解説します。
モニター調査のメリット
| メリット | 詳細解説 |
| 客観的な裏付けが得られる | 担当者の経験や勘に頼るのではなく、実際のデータに基づいた意思決定が可能になります。社内での企画を通す際の説得力材料としても強力です。 |
| 顧客の潜在ニーズを発見できる | 企業側が想定していなかった使い方や不満点、要望などが明らかになることがあります。特に定性調査では、「ゼロPartyデータ(趣味趣向・興味関心)」を取得することで、顧客の解像度を上げることができます。 |
| PDCAサイクルの高速化 | デジタルツールを活用することで、調査の設計から回収、分析までのリードタイムが大幅に短縮されます。「明後日できるインタビュー」といったコンセプトのサービスも登場しており、ビジネススピードに合わせた調査が可能です。 |
| 顧客とのエンゲージメント強化 | 特に自社モニターの場合、アンケートを通じて「企業が顧客の声を聞こうとしている」姿勢を示すことで、ファン化を促進できます。回答に対してポイント付与などを行うことで、再来店や購買のきっかけを作ることも可能です。 |
モニター調査のデメリット・課題
| デメリット・課題 | 詳細解説 |
| データの分断(サイロ化) | 従来の調査では、アンケート結果と自社の顧客データベース(購買履歴など)が紐付いていないことが多く、深い分析が困難でした。アンケートデータと1st Partyデータが分断されている「壁」が存在することが大きな課題です。 |
| 調査コストと手間の発生 | 外部の調査会社にフルサービスで委託する場合、数十万〜数百万円のコストがかかることが一般的です。また、内製化する場合でも、適切な設問設計やシステム構築の知見が必要となります。 |
| モニターの偏り(バイアス) | 登録しているモニターの属性に偏りがある場合、市場全体の実態とは異なる結果が出る可能性があります。特にWeb調査ではインターネット利用者に偏る傾向があります。 |
| ユーザー体験(UX)の阻害 | 自社アプリやサイト上でアンケートを行う際、デザインが統一されていなかったり、挙動が重かったりすると、ユーザー体験を損ね、ブランドイメージの低下を招く恐れがあります。 |
4. モニター調査の実施方法(手順)
モニター調査を成功させるためには、体系的なプロセスを踏むことが重要です。ここでは一般的なWebアンケート調査を例に、ステップごとの実施内容を整理します。
STEP 1:調査企画・設計
まず、調査の目的を明確にします。「誰に」「何を」「何のために」聞くのかを定義します。仮説を立て、それを検証するために必要な質問項目を洗い出します。この段階で、定量調査を行うのか、定性調査を行うのか、あるいは両方を組み合わせるのかを決定します。
STEP 2:モニター(対象者)の選定
調査対象となるモニターを選定します。
- 市場調査・競合調査の場合: 外部の調査会社が保有するパネルから、性別・年代・居住地などの条件でセグメントを切って抽出します。
- 顧客満足度・改善調査の場合: 自社の顧客データベース(会員ID)を活用し、特定の商品の購入者や、特定のサービスの利用者などを抽出します。
STEP 3:アンケート画面の作成・配信
質問票をWebアンケート画面に落とし込みます。ここでは、回答者がストレスなく回答できるUI/UXが重要です。特に自社アプリ内で実施する場合は、ブランドの世界観を壊さないデザイン(フォント、カラー、ロゴなど)に調整できる機能が求められます。
配信方法は、メール配信、アプリ内のプッシュ通知、Webサイト上のポップアップなど、ターゲットが最も接触しやすいチャネルを選びます。
STEP 4:データ収集・集計
回答が集まったら、データのクリーニング(不適切な回答の除外)を行い、集計します。単純集計(GT)だけでなく、属性別や回答内容別のクロス集計を行い、傾向を分析します。API連携が可能なシステムであれば、回収したデータをリアルタイムで自社のデータベースやBIツールに格納・可視化することができます。
STEP 5:分析・レポーティング・アクション
集計結果をもとにレポートを作成し、当初の仮説に対する検証を行います。重要なのは「調査して終わり」にしないことです。得られたインサイトを元に、商品の改善、Webサイトの改修、広告クリエイティブの変更など、具体的なアクションに繋げます。
5. モニター調査の注意点
効果的なモニター調査を行う上で、特に注意すべきポイントを「セキュリティ」「連携」「UX」の観点から解説します。
個人情報の取り扱いとセキュリティ
自社顧客をモニターにする場合、会員IDやメールアドレスなどの個人情報の取り扱いには細心の注意が必要です。システム間でデータを連携する際は、メールアドレスをハッシュ化(復号できない暗号化)して連携するなど、個人情報そのものを直接受け渡さない仕組みが推奨されます。また、導入するツールのセキュリティ基準が自社のポリシーに合致しているか、事前にチェックシート等で確認するプロセスが必須です。
データの「紐づけ」の重要性
アンケートで得られた「意識データ(回答)」と、自社が保有する「行動データ(購買履歴・Webアクセスログ)」を紐づけることが、分析の質を劇的に高めます。しかし、多くのツールではこれらが分断されています。調査を実施する際は、会員IDをキーとしてデータを統合(シンク)できる環境を構築することが、One to Oneマーケティングの最適化には不可欠です。
ユーザー体験(UX)への配慮
アプリやWebサイト上でアンケートを実施する場合、突然外部サイトに飛ばされたり、全く異なるデザインのページが表示されたりすると、ユーザーは違和感を覚え、離脱の原因となります。ユーザー体験を壊さずに、シームレスに回答できる「インフィード型」や「iframe埋め込み型」などの表示形式に対応しているかどうかが、回答率やブランドロイヤリティに影響します。
6. モニター調査におすすめのサービス選定基準
これまでの解説を踏まえ、モニター調査ツールを選定する際は、以下の基準を満たしているかを確認することをお勧めします。
- 自社データとの連携性: 会員IDベースでアンケート結果をCRMやMAツールに連携できるか。
- デザインの柔軟性: アプリやサイトのトンマナに合わせたデザインカスタマイズが可能か。
- コストパフォーマンス: 従量課金ではなく、定額制で何度でも調査が可能か。
- ハイブリッド対応: 自社モニターと一般モニター(外部パネル)の両方に対応しているか。
- スピード: 調査票作成から配信、集計までがスムーズに行えるUIか。
自社顧客の声を資産に変える「スパコロ」
上記の基準を全て満たし、マーケティングDXを加速させるためのツールとしておすすめなのが、株式会社モニタスが提供する「スパコロ(Supercolo)」です。
スパコロは、従来の「調査会社に依頼する市場調査」と「自社で行う顧客分析」の間に存在するデータの壁を取り払う、セルフアンケートプラットフォームです。
スパコロで実現できる6つのこと
| 特徴 | 具体的なメリット |
| 1. 持続可能な情報収集環境の構築 | 自社アプリや会員ページに「Myページ」を提供し、継続的に回答を得られる環境を構築します。 |
| 2. ユーザー体験を壊さない | 貴社ブランドのデザインに合わせて、アンケート画面を自由にカスタマイズ可能です。 |
| 3. データベースへの直接格納 | アンケート結果はAPI連携により、貴社の顧客データベースに会員IDと紐づいた状態でそのまま格納できます。 |
| 4. クイックな定量・定性調査 | 思い立ったその時にアンケート配信が可能。さらに「明後日できるインタビュー」として、対象者をセグメントした即時のインタビュー募集も可能です。 |
| 5. 顧客接点の創出 | アンケート回答に対してポイントを付与するなど、顧客とのコミュニケーションツールとしても機能します。 |
| 6. 2,800万人の外部モニター連携 | 自社会員だけでなく、提携する2,800万人超の外部モニターに対しても、同じ管理画面から比較調査を実施できます。 |
導入しやすい料金体系
スパコロは、多くの企業が導入しやすい月額定額制のSaaS型サービスです。
- 初期費用: 30万円
- 月額費用: 20万円〜(プランによる)
例えば、「ベーシックプラン(月額30万円)」では、アカウント数が4〜9名まで利用でき、定量調査だけでなくクイック定性調査も可能になります。さらに、API連携によるデータ統合も標準で対応しています。
従来の調査会社への委託コストと比較しても、圧倒的なコストパフォーマンスで「リサーチの内製化」と「顧客理解の深化」を同時に実現できるのがスパコロの強みです。
まとめ
モニター調査は、変化の激しい市場において、企業が顧客と向き合い続けるための必須の手段です。しかし、単にアンケートを取るだけでは不十分です。
「1st Partyデータ(事実)」と「アンケートデータ(意識)」を統合し、顧客一人ひとりの解像度を高め、具体的なアクション(DX)に繋げていくことこそが、これからのマーケティングには求められます。
顧客という情報源から直接データを取得し、貴社のマーケティングエンジンを加速させる「スパコロ」の導入を、ぜひご検討ください。
本件に関連するサービス
国内No.1規模の調査基盤が、顧客の「本音」を可視化。
データに基づく確かな意思決定で、貴社のビジネス成長を支援します。
お問い合わせ

