「電気自動車に関する調査」を公開しました。
株式会社モニタス(本社:東京都港区、代表取締役社長:林 秀紀)は、全国 20 代~60 代の自動車保有者 3,000 名を対象に実施した「電気自動車に関する調査」の結果をご報告いたします。 現在、従来のガソリン車より環境によい、燃料コストもかからない等の理由から国や自治体から補助金を交付されるなど、電気 自動車を普及させていこうという動きがあり、注目されています。では実際に電気自動車はどのような認識を持たれているのでしょうか。
調査結果についてのお問い合わせは以下からお問い合わせください。
【お問い合わせ】 https://monitas.co.jp/contact.html
■次に購入予定の車の種類とは
自動車を持っている人 3,000 名の車を買い替えるタイミングについてみてみると、3 年以内に買い替える人は 25.3%という結果になりました。
この 3 年以内に車を買い替えたいという人 762 名に、次に買う予定の車の種類について聞いたところ、トップ 2 はガソリン車(レギュラー)とハイブリッド車でそれぞれ 4 割弱、合計で 7 割以上を占める結果となりました。一方で、電気自動車は全体の10.6%と、直近で電気自動車を購入しようとしている人はそれほど多くないということが分かりました。
■電気自動車にどのくらい関心があるの?
3 年以内に車の買い替え予定がある人のうち、電気自動車に興味を持っている人の割合は 84.4%。
そのうち購入したいと思っている人と、興味はあるが購入意欲はない人がおよそ半々という結果になりました。前述した直近の電気自動車の購入予定者が 10.6%なことから、電気自動車に興味はあるが、実際に買ってみようとまでは思わない人が多い様子です。
■購入したい電気自動車のメーカーは?
では、実際にどのメーカーの電気自動車が人気なのでしょうか。
1 位は「トヨタ(トヨタ自動車)」で 29.4%と、全体の約 3 割を占めるという結果となりました。2 位は「日産(日産自動車)」で 23.4%でした。電気自動車においても自動車全体での国内シェアナンバー1 のトヨタに票が集まる一方で、「リーフ」、「サクラ」などを筆頭に様々な電気自動車を展開している日産に、票が集まる結果となりました。
一方で、電気自動車市場で近年人気を誇るテスラ車ですが、順位こそ 3 位なものの全体の 5.7%となりました。
■電気自動車を購入したい人の理由は?
電気自動車のどこに魅力を感じられているのか。人気のあったトヨタ、日産とその他国産車、その他外車の 4 項目で意見の多かった順に分けてみていきます。
国産車は共通して、「信頼・安心感があるから」「環境にやさしそうだから」「メーカー・ブランドが好きだから」「国産だから」といった意見が購入したい理由の上位にあがっています。一方で、外車を選んだ人は、「おしゃれ・かっこいいから」「メーカー・ブランドが好きだから」「ステータスになるから」が上位に入る結果となりました。
総じて、電気自動車の機能性等に利点を感じているというより、メーカー基準やかっこよさから選んでいる人が多いようです。
■電気自動車を購入したくない・興味がない人の理由は?
ここまでは購入意欲のある人の意見を中心に見てきましたが、購入意欲のない人には、どんな意見があるのでしょうか。
購入したくない・興味がない理由トップ3には、「充電スポットが少なそうだから」「車両代金が高い(高そう)だから」「走行距離が短そうだから」と、利便性に懸念を感じている人が多いことが分かりました。また、「まだ新しいジャンル(発展段階)なので様子を見たいから」という意見が比較的多く見受けられました。
このことより、電気自動車の普及に際し、その機能性やインフラに対する不安感や不便そうといったイメージを持たれていることが課題として浮き彫りになる結果となりました。
《総論》
今回の調査では、話題のテスラを抑えて「トヨタ」「日産」の国産メーカーがトップ 2 という結果になりました。
その一方で、興味はあるが購入意欲がない人の多さや、電気自動車の機能性やインフラに関する不安感が大きいということが分かり、これから日本で電気自動車が普及するために向き合わなくてはならない課題も見つかりました。
上記の課題を解決した電気自動車が販売されるようになれば、電気自動車が当たり前のように街中で見ることができる日も、そう遠くないのかもしれません。
【調査概要】『電気自動車に関する調査』
調査対象 :全国20代~60代の自動車保有者を対象としたインターネットリサーチ
調査期間 :2022 年 7 月 15 日(金)
有効回答数 :3,000名